中庸の徳為(た)るや、其れ至れるかな。
過不足なく極端に走らない中庸の徳は、最上のものだ。
p.127
三人行(あゆ)めば、必ず我が師有り。其の善き者を択んで之れに従う。其の善からざる者にして之れを改む。
私は三人で行動したら、必ずそこに自分の師を見つける。他の二人のうち一人が善い者で、もう一人が悪い者だとすると、善い者からはその善いところをならい、悪い者についてはその悪いところが自分にないか反省して修正する。
p.144
子は四つを以って教う。文。行。忠。信。
師は文、行、忠、信という四つのことを教えられた。学ぶこと(文)、学んだことを実践すること(行)、人に真心をもって接すること(忠)、嘘偽りのないこと(信)、である。
p.146