位なきを患(うれ)えず、立つ所以(ゆえん)を患う。
己れを知ること莫(な)きを患えず、知らるべきを為すを求むる也。
社会的地位がないことをなげくよりも、そうした地位に立つために必要なことが自分に欠けていることを反省すべき。
自分を評価してくれる人がいないことを嘆くよりも、認められるだけのことをしようと努力すべき。
p.71
老者は之れを安んじ、朋友は之を信じ、少者は之れを懐けん。
老人には安心されるよう、友人には信頼されるよう、若い人には慕われるようでありたい。
p.103